本/チッソは私であった
一言メモ:対話の先に期待されるステージ(場)の1つに共感があります(センゲ『学習する組織』)。それは問いを共有することでもあります。社会環境(自然・社会)が人(自分)を作り、人が社会環境を作ります(ボー・ロット『脳は「ものの見方」で進化する』)。自分が問い(問題)の一部になることで、問いの答え(解決法)が見えてくる可能性が広がります。哲学対話で必要なことは、自分から発した問いか、問いを自分の足元に引き寄せて考えるという態度が大切です。
『チッソは私であった』という本をどう理解するのか。私にはまだ経験が足りないかもしれないと感じます。一方で、人の経験やことばを通して何かを考えることも大切だとも思います。
『チッソは私であった』緒方正人2020
p49
チッソとはいったい何だったかということは、現在でも私たちが考えなければならない大事なことです。・・・。私は、チッソというのは、もう一人の自分ではなかったかと思っています。
・・・、時代の中ではすでに私たちも「もう一人の」チッソなのです。
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