2025.02.03 23:14ものの見方を考える2025年2月2日の哲学対話では、個人と集団の関係が話し合われました。「空気が読めない人」が自分の場合と空気の側にいる場合(集団の一員)で、状況の見え方が変わるという指摘がありました。それを一般化して図式化してみました。
2025.02.02 23:41対話ってなんだろう「対話ってなんだろう」と考えるときに、手掛かりになりそうな文章を本から抜き出してみました。◆『ダイアローグ(On Dialogue)』 デヴィッド・ボーム2007p63 対話においてはいかなる課題も設定せず、いかなる有益な事柄も達成しようとすべきではない。p67 必要なのは意味の共有であると、私は主張したい。(中略)すなわち、意義や目的、価値を共有するということである。
2025.01.30 23:22深く考えるとは今朝、いつもの散歩コースで、いつもの公園で、いつものようにぶら下がり棒にぶら下がって、いつもそこに見える星、2等級くらいの明るさの星の下に、一瞬、白い光が見えた。①飛行機の点滅灯、②目の錯覚、③UFO、④超新星。私の頭に浮かんだ連想は4つあった。
2025.01.26 23:30哲学を考える座標点2025年1月25日の哲学対話は、りぶら講座の一環だったこともあって、はじめて参加という方が数名しました。多かれ少なかれ「哲学」について語ることを期待して来られた様子で、「哲学対話」の雑然としとした雰囲気に戸惑われた様子でした。何で、こんなに雑然としているのかということについて、哲学者内山節の著書『哲学の冒険』(2015)20頁から、参考になりそうな文章を抜粋しました。
2024.05.31 01:00本/逝きし世の面影『逝きし世の面影』渡辺京二1998一言メモ:「近代」を問うときの参考書。ビフォア・アフターという比較の中で、ビフォアの重要性を問う力作。明治以降に日本は西洋化・近代化しました。近代化後にその生活、社会、文化、暮らしの有り様が良いか悪いかを云々する前の、そもそも、江戸までの日本人の暮らしはどうだったのかをまとめています。取材源として、幕末から明治初期にかけて日本に来たアメリカ人やイギリス人などの手記...
2024.05.29 23:58本/思想の冒険 鶴見和子『思想の冒険 - 社会変化の新しいパラダイム -』鶴見和子、井上三郎 1974一言メモ:ちょっと古い、いまから50年前の本です。鶴見和子は他の草稿の中でも繰り返し、西洋近代の思想を相対化する視座を提示しようと試みています。西洋方式の是非ではなく、西洋文明、西洋文化はヨーロッパの地、地中海沿岸と北大西洋にはさまれた土地、地理的条件や歴史的経緯の中から生まれた文化形質で、世界に多様に存在するものの1つ...
2024.05.28 23:50本/自由論 内山節『自由論: 自然と人間のゆらぎの中で』内山 節 1998一言メモ:「近代の精神」ともゆうべきものは一体何だったんだろう。今日もなお、「近代の精神」は生き続けているとも言えます。イギリスでは人道的な支援や環境保護、環境啓発などがとても盛んに行われている印象を受けます。実際に国際的なNGOが沢山あります。内山の文章を読むようになってから、そうした活動がなぜ活発なのかについて考えるようになりました。「近...
2024.05.26 01:45本/知覚力を磨く『知覚力を磨く』 神田 房枝 2020一言メモ:思考は行動に先行し、知覚は思考に先行すると神田は整理しています。知覚とは、脳がほぼ反射的に実行する認識(情報処理)のプロセスを指します。(ニューロサイエンスの科学者ボー・ロットの考え方を下敷きにした解釈です。)それゆえに知覚はその人の人生を大きく左右します。だから「知覚力を磨こう」というのが神田の提案です。知覚力を磨く上で最大の障害になるのが先入観で...
2024.05.21 23:55本/世界はシステムで動く一言メモ:システム思考の入門書。システムの動態(ダイナミズム)を観察し、問題解決などの議論を活性化するための一種のツールです。組織の運営やまちづくり、社会問題の何が問題なのかを観察するのに役立ちます。人はある範囲(部分や領域)しか理解することはできないという考え方は、若手の人気哲学者マルクス・ガブリエルの理論にも通じるものの見方です。
2024.05.20 23:59本/脳は「ものの見方」で進化する一言メモ:ロットの言うエコロジーとは、自然や社会、周囲の人など、その人に影響を及ぼす関係にある対象の全てを含みます。自分と周囲の人・もの・自然との関係性を変化させると、エコロジーが変わり、エコロジーが変わると自分自身も変わるという関係性を理解することが、より良い状態をを創り出すために必要なことだとロットは述べています。
2024.05.20 23:40本/チッソは私であった一言メモ:対話の先に期待されるステージ(場)の1つに共感があります(センゲ『学習する組織』)。それは問いを共有することでもあります。社会環境(自然・社会)が人(自分)を作り、人が社会環境を作ります(ボー・ロット『脳は「ものの見方」で進化する』)。自分が問い(問題)の一部になることで、問いの答え(解決法)が見えてくる可能性が広がります。哲学対話で必要なことは、自分から発した問いか、問いを自分の足元に...