本/運のいい人

①自分は「運がいい」と思う人は運が良くなる。②人の幸運を祈る人は運がよくなる。③何歳になっても脳を育てていけることを理解する。

『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』中野信子(2023)を読んだ。昨年末頃に図書館で予約して当初50人余りの人が待っていてよやく順番が回ってきた。私の理解では上記の3つがポイントだったように思った。私が驚き、笑ったのは③何歳になっても脳を育てていける。だった。

笑えた理由は次の通り。

年明けに『楽スルー脳力アップ記録用紙』というドリル用紙を作って販売を開始した。販売を決める前に、70代の人達のおしゃべり会に招かれた。何か話してほしいと言われて、脳トレや認知症の話を10分ほどした。何をポイントにしようかと思案した結果「脳地図は書き換えられるということが分かったのが1998年のことだった」という話題にした。これが、中野さんのエピローグに書かれて、その偶然(必然)が面白く感じられた。

私がそのトピックを選んだのは、「脳は変化しない」「脳は衰退するだけ」という認識が思い込みに過ぎなかったといことに気づかない限り、いくら脳を鍛えようとおもっても、無意識の中で疑念、ひっかかり、猜疑心が生まれうまくいかないだろうと思ったからだ。


『運気を磨く』田坂広志 / 2019


この本は5年ほど前に読んだ。「脳細胞が増える(③の科学的根拠)」というトピックはなかったが、それ以外のこと、運は後天的なものだという点で中野さんと同じようなことが書かれていた。