2025.03.02 23:27本/認知バイアス大全認知バイアスに関する本が近年沢山出版されています。認知バイアスの種類について紹介しているというのが共通点ですが、この本はそれに加えて、認知バイアスとの付き合い方について章を立てて説明しているのが特徴です。
2025.02.03 23:14ものの見方を考える2025年2月2日の哲学対話では、個人と集団の関係が話し合われました。「空気が読めない人」が自分の場合と空気の側にいる場合(集団の一員)で、状況の見え方が変わるという指摘がありました。それを一般化して図式化してみました。
2024.05.27 02:25本/観察力を磨く 名画読解『観察力を磨く 名画読解』エイミー・E・ハーマン2016一言メモ:イエール大学のアーウィン・ブレイバーマン教授が観察力トレーニングの授業を試作している段階で、美術館の教育担当として学生に絵画鑑賞の講義を行ったことがきっかけで、ハーマンはニューロサイエンスおたくになったと述懐しています。論文を読み、科学者を訪ねて開発した「知覚の技法(the Art of Perception)」を書籍で体験できるよ...
2024.05.26 01:45本/知覚力を磨く『知覚力を磨く』 神田 房枝 2020一言メモ:思考は行動に先行し、知覚は思考に先行すると神田は整理しています。知覚とは、脳がほぼ反射的に実行する認識(情報処理)のプロセスを指します。(ニューロサイエンスの科学者ボー・ロットの考え方を下敷きにした解釈です。)それゆえに知覚はその人の人生を大きく左右します。だから「知覚力を磨こう」というのが神田の提案です。知覚力を磨く上で最大の障害になるのが先入観で...
2024.05.23 23:56本/学力をのばす美術鑑賞VTS一言メモ:1990年代にMoMA(ニューヨーク近代美術館)の理事会を起点に、フィリップ・ ヤノウィンとアビゲイル・ハウゼンが骨格を作った、学習メソッドです。ジャン・ピアジェの知能の発達段階理論をベースにしています。教材に絵画作品を使うことで、子どもたちが学習する楽しさを身に着けることができ、その経験と学習方法を身に着けることで、数学や国語など他の教材を主体的に学べるように促すのが特徴です。 もとは...
2024.05.23 07:47本/ピアジェに学ぶ認知発達の科学一言メモ:ピアジェの原著のもとになった研究は、1950年代、60年代のものですが、訳者の中垣は2007年時点において、ピアジェの研究の骨格(パラダイム)は有効であり、それを更新する研究はないとしています。興味深い点の1つは「シェム」と「シェマ」の概念です。一般に英語では「スキーム」と訳され、そのまま横滑りで日本語でも「スキーム」の語が当てられます。ピアジェは「スキーム」を2つの別の概念で捉えていま...